2026年版 陸屋根の防水改修比較
【2026年】屋上防水の工法と費用は?ウレタン・シート・改修範囲を比較
平らな屋根・陸屋根の防水を、ウレタン密着・通気緩衝・シート等で比較。トップコートと防水層を分け、面積、立上り、排水、撤去から工事総額を判断する方法を解説します。

先に結論
- 最初の判断
- 保護仕上げの傷みか、防水層・排水・接続部の問題かを診断する
- 工法の選択
- 既存防水、下地の水分、設備と形状、歩行利用を揃えて比較
- 総額の内訳
- 平場㎡だけでなく立上り・ドレン・撤去・設備移動・搬入を含める
- 保証と保守
- 漏水の保証範囲と、清掃・点検・保護仕上材の有償更新を別確認
工法・費用を同じ条件で比較
屋上防水の候補工法を、下地と見積項目で比較
既存防水と下地の状態が先に決まる比較表です。工法名が同じでも製品、厚さ、下地処理、歩行仕様が異なるため、メーカーの仕様番号まで確認します。
| 候補 | 防水層のつくり方 | 比較する条件 | 見積書の確認 | 主な接続部 |
|---|---|---|---|---|
| ウレタン密着 | 液状材を塗布して連続した層を形成 | 既存材との適合・下地状態 | 製品・使用量・補強・仕上げ | 立上り・設備基礎・ドレン |
| ウレタン通気緩衝 | 通気緩衝シートと塗膜を組み合わせる | 下地水分・脱気計画・採用仕様 | シート・防水材・脱気装置 | 端部・脱気装置・ドレン |
| シート防水 | シートを接着または機械固定 | 下地・固定方法・設備の配置 | シート種類・接合・固定仕様 | 重ね部・端末・貫通部 |
| アスファルト系 | ルーフィングと採用工法で防水層を構成 | 既存仕様・荷重・工法の適合 | 熱・粘着・トーチ等の仕様 | 端部・立上り・排水まわり |
表は左右にスクロールできます。キーボードでは表を選択して左右キーで移動できます。
※各メーカーの案内に基づく工法の概略。現地での適合、施工費、耐用年数や雨漏り解消を保証するものではありません。
トップコートの塗り替えと、防水層の改修を区別する
AGCポリマー建材は、保護仕上材が防水層を紫外線から保護する役割を示しています。表面の保護仕上げを塗り替える工事と、下の防水層を直す工事は目的が違います。『屋上塗装一式』の見積もりでは、防水層まで更新するのか分かりません。
浮き・ふくれ・破断、ドレンまわりの傷み、漏水履歴を確認し、保護仕上げだけで足りるとする診断理由を聞きます。表面がきれいになることを雨漏り原因の解消と同じにせず、防水層と排水経路、立上り等の接続部の調査範囲を決めてください。
ウレタンは密着と通気緩衝を同じ仕様として比べない
サラセーヌの密着SD工法は、複雑な形状にも連続した防水層を形成する工法として案内され、下地条件等でプライマーや仕上材の組み合わせが変わります。同社の通気緩衝AV工法はシートと塗膜を組み合わせ、下地内の水分を脱気装置から逃がす構成です。
『ウレタン防水』という名称だけを揃えても、必要な工程は揃いません。各社へ既存防水の種類、下地水分の確認方法、密着・通気緩衝を選ぶ理由、メーカーの仕様番号を求めます。通気緩衝なら無条件に施工可能とするのではなく、その現場で適合することを確認してください。
シートとアスファルト系は、固定と端末の範囲を見る
田島ルーフィングは、シート防水について接着剤やアンカー等で固定し、シート同士を接合する方法を案内しています。アスファルト防水にも熱工法、常温粘着、トーチなどがあります。材料名だけで同じ工事と考えず、既存防水をどこまで残すかと新しい層の構成を確認します。
現地調査では設備基礎、配管貫通、立上り、端部の固定、既存層の撤去範囲を図に落とします。防水の平場が広くても細かな接続部が多ければ作業内容が変わります。各社に同じ利用条件を伝え、歩く用途と機器点検時の動線も含めて仕様を比較してください。
50㎡の屋上でも、㎡単価だけで総額は出ない
費用は平場の面積、立上りの面積、ドレンや端末の個数・長さ、下地補修、撤去、搬入、設備移動に分けます。『50㎡×防水単価』と、立上りやドレンを含む見積もりは違うため、含まれる範囲を先に揃える必要があります。
編集部の任意の計算例では、平場50㎡×仮の税込単価8,000円=40万円、立上り等の仮費用10万円、下地・搬入等の仮費用15万円なら計65万円です。これは価格計算の説明用で、工法別相場や全国の実績ではありません。大規模な撤去、足場、断熱、設備脱着等は含めておらず、現場の正式見積もりが必要です。
- 平場と立上りを別の数量で表示
- ドレンの改修範囲と個数
- 既存防水の残置・撤去・処分
- 設備移動・仮防水・天候延期時の対応
養生期間、排水の確認と完了写真を受け取る
工事中は歩行可能になる時期、雨天時の作業変更、設備を止める時間を工程表で確認します。サラセーヌの注意事項では施工後も養生が必要とされており、完了日を自由に歩ける日と同じには扱えません。施工管理者が示す使用条件に従います。
完了時には下地処理、防水層、端部・ドレンの写真、使用製品と仕様、点検の案内を受け取ります。メーカーはドレンまわりや排水溝の清掃、表面と防水層の状態確認、保護仕上材の更新を案内しています。保守担当と費用を見積時に確認しておくと、工事後の管理も比較できます。
保証年数だけでなく、何を補修する保証かを比較する
同じ保証年数でも、漏水、防水層の補修、室内被害、設備工事で生じた傷みがすべて対象とは限りません。サラセーヌの保証案内には施工箇所以外からの漏水や、漏水を伴わない経年劣化などの免責が示されており、各契約の保証書を個別に読む必要があります。
2〜3社には同じ屋上図、漏水と補修の履歴、利用用途を渡します。診断結果、仕様番号、数量、ドレン、下地の追加条件、保証発行者、点検と有償保守まで一覧にして、初期総額と工事後の管理の両方で選んでください。
見積もり前の準備メモ
比較できる見積書を、最初から依頼する
塗装・張り替え・屋根更新・防水のどこまで必要かを分けることから始めます。条件をそろえれば、総額の差だけでなく、工事の抜けや追加費用も判断しやすくなります。
現地調査に用意するもの
- 築年・前回の施工年・屋根と外壁の材質
- 劣化・漏水箇所の写真(地上など安全な場所から)
- 図面や過去の見積書、同時に直したい箇所
各社に同じ条件で記載してもらう
- 施工面積・製品名・工程・下地補修の数量
- 足場・シーリング・付帯部・廃材処分の含有範囲
- 工法が適用できる根拠と保証対象・免責条件
追加費用の決め方:下地腐食などを施工中に発見した場合は、写真・数量・追加単価と承認手順を書面で決めます。確認のために自分で屋根へ上がらないでください。
当サイトは工事の見積受付・手配窓口ではありません。依頼先の条件を確認し、個人情報は必要な範囲で共有してください。
外壁塗装・屋根塗装のよくある疑問
よくある質問
トップコートだけで屋上の雨漏りは直りますか?
防水層を保護する仕上材の塗り替えだけで原因を直せるとは限りません。防水層、立上り、貫通部、排水を調べ、必要な改修範囲を特定します。
密着と通気緩衝ではどちらがよいですか?
既存防水、下地水分、形状、候補製品の仕様で判断します。通気緩衝は下地水分を逃がす構成ですが、すべての下地へ無条件に適合するわけではありません。採用理由と仕様番号を確認します。
50㎡なら65万円が工事相場ですか?
違います。面積と任意の単価・経費を置いた編集部の計算例です。立上り、ドレン、下地、撤去、足場、設備等で総額は変わるため、現地見積もりへ置き換えてください。
長期保証があれば清掃や塗り替えは不要ですか?
不要とは言えません。メーカーは排水まわりの清掃や状態確認、保護仕上材の定期更新を案内しています。保証の条件と点検・補修の有償範囲を別に確認してください。
参考資料・編集方針
法令・制度は掲載した公的資料を、製品や工法は該当する公式資料を参照します。価格や寿命を掲載する場合は表の前提を確認してください。編集部参考値は実取引統計ではなく、個別判断には現地調査と所管窓口への確認が必要です。
- 1.田島ルーフィング『事業内容・防水の種類』— シート・アスファルト等の概略資料確認 2026-10-06
- 2.AGCポリマー建材『サラセーヌ 密着SD工法』— 条件で変わる仕様資料確認 2026-10-06
- 3.AGCポリマー建材『通気緩衝AV工法』— シートと脱気の構成資料確認 2026-10-06
- 4.AGCポリマー建材『Tフッ素シリーズ』— 保護仕上材の役割資料確認 2026-10-06
- 5.AGCポリマー建材『ご採用いただいたお客様へ』— 養生・維持管理・保証資料確認 2026-10-06
自治体の具体的な資料から調べる
地域で異なる対象条件の例
掲載した制度の対象工事・申請手順へ進めます。市全域・すべての工事の補助確認ではなく、受付や予算残額を保証する表示でもありません。
「屋上防水の工法と見積もり」への適用は、各制度の工事・性能・地区条件と照合してください。関連する分類の資料を案内しています。
お住まいの地域で工事条件を確認する
「屋上防水の工法と見積もり」で確認した工事範囲をもとに、都道府県、次に市区町村を選びます。選択したガイド名を地域ページへ引き継ぎます。
地域ページの費用と制度資料は外壁塗装・屋根塗装全体の掲載情報です。この細分工事の実取引相場や補助対象を保証するものではありません。